
県境が未だにはっきり決まっていない場所があるようです。異国の地ならまだしも、日本でそんなことが未だにあるんですね…全く知りませんでした。
県境をまたぐ神社(軽井沢にある熊野皇大神社は、長野と群馬の県境にある珍しい神社です!)や、ペンションなどはよくテレビでも話題になりますが、そもそもその県境が無いっていうんだから、スゴイこと!
まず1つ目は、長野県小谷市と新潟県糸魚川市の間にあります。

黄色い線が県境です
参考にしたのは、国土地理院の地図。見ると小谷にある新潟との県境が途切れています。山奥っていうこともあるんでしょうけど、ここはまだ県境が決まっていません。
ここ、実は昔から領土争いが激しかった場所らしく、武田軍と上杉軍が争っていたそうです。結果的に上杉軍が治めることにはなったものの、争いの名残は残り、いつまでも領土はハッキリしないまま…。
そして江戸時代になり、糸魚川側の人が「信濃のヤツが勝手に来て入ってくる!」と幕府に申し立てる自体にまで進展。年貢をどこに払っているか?など、信濃側の言い分も通り、一部は境界が確定したのですが、蛙池のあたりからは未だに未確定のままのようです。

白馬山荘の県境はテキトー
もう一つ、県境が未確定なのが、長野県白馬村と富山県朝日町の間。
ここは、日本で一番大きな山荘である「白馬山荘」があるのですが、廃藩置県以来、未確定のままになっているようです。山奥すぎるのでしょうか。
標高にして約2800m。そんな場所の境界なんてどうでも良いや…と思ってしまいそうですが、ここまで定めているなら、何らかの形で決めてしまえば?!とも思います。
ちなみに、便宜上は尾根沿いの登山道を県境としているみたいなので、ところどころに看板もあるそうです。
実は日本に、同じような場所は幾つかあり、そういった部分に敢えて行ってみるツアーなんてのも行われているとか、いないとか?!何でもキッチリしている日本のイメージに対し、どこかアバウティな部分が垣間見れてちょっと安心できるかも!
いつか確定する日は来るんでしょうか?