
『仔豚の花子』っていう、豚の形をしたポークソーセージが、軽井沢の腸詰屋で売っていました。パック詰めにされているのですが、耳や尻尾もあって、なかなか豚のフォルムがリアルだったりするので、本当にこんなサイズの豚がいて、まるごと1頭買ってきたかのように感じることができます。リアルってやつ。

売っているのはココ!腸詰屋
軽井沢を歩いていると、何度も見かけるであろう腸詰屋というお店。母体はぐんらくっていう会社で、群馬県にあります。腸詰屋1号店は軽井沢なのですが、本店は群馬県の太田市にあって、どちらかというと群馬の会社なんですね。でも、軽井沢と言えば腸詰屋!腸詰屋と言えば軽井沢!ってくらいに、人気のお店なので、すっかり軽井沢ブランドをまとっているように思いますね。

商品名にも仔豚の花子とあります
買ったのが9月上旬で、賞味期限が9月25日ということなのですがお店の人曰く「買ったらしばらく冷蔵庫の中に入れておくと味が熟成しますよ」。聞けば、ビニールから出して冷蔵庫に入れておくことで、ソーセージからサラミのような味になってくるのだそう。ビニールから出さないとカビが生えてくるので注意!とも言われました。

ということで…
言われた通り、冷蔵庫の中に入れてみました。仔豚っていうか、犬みたいだな…なんて感想も抱きつつ。こうしてしばらく入れておけば、味も熟成してくれるというのですから、なんだか成長を見守るような気持ちで待つことにしました。

そして2週間
もしかすると、もうちょっと寝かせる方が良いのかもしれませんが。仔豚のシワがだいぶ増えてきました。シワが目安なのかどうかわかりませんが、なんかいかにも変わってきたぞ!という風貌になってきたので、一度このタイミングで食べてみることに。というわけで、仔豚の花子をさばきます。

右足を切り落としました
当たり前ですが骨はありません。そして、右足を切り落とすと中のソーセージたる部分があらわに。なんか、もうこれだけでやや残酷な気分になってきます。肉や魚って全部、こうしてさばかれているんですけどね。消費者の口に届く頃には食べ物って感じですが、生産者側で出荷する際は完全に生き物って感じなのです。なんだか、仔豚さばき体験をしているようで、様々な思いがこみ上げました。

頭も切り落とします
動物を食べるということ。について考えました。皆さんも腸詰屋で『仔豚の花子』を買うと、ちょっと考えさせられると思いますよ。ああ、こうやって豚や牛、鶏たちは生産されてはさばかれているんだなって。食べ物は粗末にしたらダメですね。

サラミっぽい!
熟成させる前を食べていない!という究極の失敗に気づきましたが後の祭り。でも、2週間寝かせた仔豚の花子はすっごく美味しかったです。ビールに合う!と思ったのですが、ワイン等も合うかもしれません。店の人も、少しずつ食べていくと味が変わって楽しいですよ!と言っていたので、今後もしばらく寝かせながら、ちょっとずつちょっとずつ花子を食べていきたいと思います。