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鹿の脳みそに、ウサギの串刺し、驚き満載の『神長官守矢資料館』は古い祭りの伝承館!!

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茅野市に神長官守矢資料館という建物があります。同市出身の建築家である藤森照信氏が設計したもので、これが自身のデビュー作でもあります。雪がかかっていて分かりにくいですが、玄関に御柱のような棒が突き刺さっていて、諏訪大社の影響をきちんと与えた作品。その珍しげな外観もさることながら、中に展示されているものもまたなかなか驚きのものばかりなのです。

ちなみに以前ココについて書いた記事はコチラ


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中は割と手狭でした

季節や天候によっては左側に見える階段も上らせてくれるのですが、2月に行くと立入禁止でした。入館料100円を支払って中に入ると、割とこじんまりしたスペースに展示物が置かれています。奥はテーブルが置かれた多目的室と、企画展示用の部屋が2つ。暖かみのある壁面が印象的で、まるで土蔵の中にいるような感覚になってきます。

ただ、そんな温和な雰囲気とは裏腹に衝撃的な展示がこちら!

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身体を棒が貫通したウサギ

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鹿の脳みそと肉を合えたもの(ただし模造品です)


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鹿と猪の頭がズラリ……

いきなり見ると「なんだこれはぁぁぁぁーー!!」と叫びたくなるかもしれません。ただしこれは、地域に古くから伝わる御頭祭という儀式を表現したもので、れっきとした資料なのです。

御頭祭は諏訪大社の前宮で行なわれるもので、狩猟行為を祈祷する儀式。その昔、仏教が普及してくると動物を殺して食べてはいけないと、肉食を禁ずる風習が広まったらしいのです。ただ、諏訪大社では狩猟にともなう神事が多かったこともあって「つつしむよりも、心から祈る方が大事」と考え、動物の頭などを神様に備えるという神事を行なうようになったのだとか。

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鹿の耳が裂けています

中でも75頭の鹿の頭を備える風習があったのですが、「その中の1頭だけ耳の裂けた雄鹿がいる」という言い伝えというか、噂があったそうです。なんだか、ちょっと怖さもある展示物ですが、こうして地域に伝わる神事を残しているという意味では非常に貴重な場所なのでしょう。

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弓矢などもありました

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横から見ると迫力!!

ワンダーJAPANでは、珍スポットとしてリストアップされている神長官守矢資料館ですが、なかなかしっかり見てみると意味深い場所ですね。ちなみに、いかにも良い材質の木を使った木造のような建物ですが、実はここは鉄筋コンクリート造。そんなことを全く感じさせない素材選びをしている建築物も圧巻です。

長野県 茅野市役所/神長官守矢史料館