長野ウラドオリ

信州のへんてこ情報ウェブ

駐車場は、月極? 月決? 月決め? 長野県の表記を調べてみた

<スポンサードリンク>
s_IMG_9550

長野県塩尻市を歩いていて駐車場に「月決」と書かれた看板を見かけました。一般には月極という表記をよく目にするので、ちょっとだけ違和感。小学生くらいの頃は、ゲッキョクって何だよ……。と思っていたものですが、慣れると「月決」の表記の方に違和感を覚えてしまうんですね。

s_IMG_9547
お隣は「月極」でした

たまたま隣にも駐車場があったので見てみると、こちらは「月極」という見慣れた表記。何が正しいとか何が間違いとかそういうことではないんですが、地域によって表記が違うというわけではないようですね。いったい、月極や月決ってどういう経緯で生まれた書き方なのでしょうか。

s_IMG_9551
しばらく歩くと「月決め」というものも・・・

さらには、「月決め」と送り仮名が生きているパターンまでありました。見過ごせば何でもない看板なんでしょうけれど、一度気にしてしまうと止まらなくなりますね。というわけで、少し調べてみることに。
昭和初期の辞書の「きめ」や「きめる」という見出しには『極』の漢字が使われています。しかし、昭和21年にそれまであった漢字を整理することになり、当用漢字で「きめる」は『決』の漢字。「きわまる」は「極」を使うと役割を分担してしまったのです。

現在は、新聞などでは常用漢字にのっとり『月決め』の表記を使用していますが、なぜか駐車場の看板は『月極駐車場』と慣例的に残っているために、皆さんの疑問につながるのですね。
まずは、上記のような記事を見かけました。どうやら昔は「決」と「極」の使い方が今と少し違っていたようで、昭和21年のタイミングで「月決め」になったというのが通説のようです。しかし駐車場の看板だけは名残があって、「月極」がまるで正しい書き方のようになっているということですね。

さらにこんな事実まで。
「月決め駐車場」や「月極駐車場」は全国に分布することが知られていますが、「月決駐車場」は分布が偏っているようです。高知県に集中しており、また一方では北東北にも見られます。群馬県や宮崎県など離れた場所で「見たことがある」が30%以上を占める県もあり、不思議な分布です。
ATOK.comでは、「月決駐車場という表記を見たことがあるか」というアンケート調査を行なっていて、それによると長野県では約20%の人が見たことがあると回答しているようです。全国的には多くも無いけど少なくもないというイメージ。なので塩尻市の駐車場で「月決」という表記を見かけたのは、そんなに不思議では無いようですね。