
大町市内を歩いていると、札に「男清水」「女清水」と書かれた湧き水を発見できます。元々、アルプスの町である大町市には、水にまつわる伝説があって、それがなかなかオモシロイのです。なんでも集落ができたばかりの頃、街道を隔てて東側の住民と、西側の住民で飲んでいた水が違ったのだとか。すると、東には女の子ばかりが産まれ、西には男の子ばかりが産まれるという珍事が発生。ソレ以来、それぞれの湧き水を女清水、男清水と名付け、水を利用しているのだそうです。

男清水を飲んでみます

コップを使って
ちなみにコチラの男清水は「アルプス白沢」から来ている湧き水。男性である僕が飲むことで意味があるのか分かりませんが、子供ができたら男の子が良いなぁと思うので一応飲んでみます。水は冷たくて美味しかったので、散策の休憩にも使えそうですね。

女清水もあります

これは流鏑馬記念館に行く廊下の途中
女清水は、「居谷里」というところから来ている湧き水で、今も大町商店街の東西を隔てて、基本的に水道水はそれぞれの湧き水を使っているのだそう。都会と同じく、水道をひねって出てくることには変わりないのですが、山谷の湧き水を水資源にしていると思うとちょっとワクワクしますね。
さらに、男女の産み分けもできる(かもしれない)となると、それを目当てに全国からたくさんの人がやってきそうです。しかも、男だけの集落、女だけの集落という響きもファンタジーの世界観が感じられてドキドキします。もし、どーしても男の子が欲しい、女の子が欲しいという人がいれば、いちどおまじないとして、大町市を訪れてみてはどうでしょうか?!
大町市内水飲み場地図 | 信濃大町水物語