
軽井沢町追分に泉洞寺というお寺があります。このあたりは、中山道から旧北国街道への分岐となっていた場所で、昔は追分宿として栄えていました。現在、周辺景観はその頃の面影を残すように整備されていて、1598年に開かれた泉洞寺はその中心部に位置しています。しかし、そんな風格あるお寺「泉洞寺」に最近誕生したのが、かなり変わったお地蔵様だったのです。

なんかあります

カーリング?!
そう。なんと泉洞寺に存在するのは氷環慈石地蔵尊と書かれた、通称『カーリング地蔵』。カーリングと言えば「氷上のチェス」と表現されるアイススポーツで、トリノ五輪でチーム青森が活躍したことから国内でも大きく人気を博しました。とは言え、それを地蔵にしちゃうというのはきっと世界に一つだけ。実は、軽井沢は長野五輪の際のカーリング会場となった場所で、先日、カーリング競技場「軽井沢アイスパーク」もできたばかりです。軽井沢をカーリングの町として押し出そうという動きもあり、それにあやかって、ココの住職がこんなものを作ったのだとか。 既に開眼法要も済ませているらしいので単なるオブジェではなく、立派なお地蔵様です。

「氷環」は住職が作った当て字なのだそう

カーリングのストーンの上に乗っています

ブラシを持ってます

なぜメガネ?なぜハチマキ?
カーリング地蔵ということで、ストーンの上に乗ったりブラシを持っているのは理解できるのですが、顔に施されたアクセサリはちょっと謎。メガネをしたりハチマキをしたりするのは何故なんでしょうか。カーリングの選手はゴーグルなんかしてないですからね……。

境内にはこんなお地蔵様も・・・
しかし回りを見ていると、どことなくカーリング地蔵と雰囲気の似たお地蔵様がありました。コミカルで割と新しい感じのお地蔵様。こちらもまた不思議な雰囲気を漂わせています。

さあさあ手を合わせて地蔵尊

おべんきょう えぇっとわかったかなぁ地蔵尊

おべんきょう はいはいちょっと待ってね地蔵尊

おべんきょう はいはいそれはですねぇ地蔵尊

さぁさぁ一杯やっぺぇ地蔵尊
カーリング地蔵と違って、なんだか意図と意味がわからない地蔵様がたくさん並んでいました。ただ、ハチマキやメガネに共通性は見受けられるというのは新発見。もしかするとこのお寺の住職がメガネをかけていて、その顔を模したものなのかもしれません。軽井沢の新名所、珍名所になると思うのでもし興味があれば行ってみてください。

取り敢えずお賽銭も置いておきました
お賽銭もお忘れなく!
曹洞宗 浅間山 泉洞寺