
長野県の木曽地方を流れる奈良井川は、信濃川水系の一級河川。そんな奈良井川の河原を歩いていると、少し変わった注意看板と出会いました。

ダムの増水時における注意看板
奈良井川の近くには奈良井ダムというものがあり、そのダムから放流があると水が増えるから注意ですよという主旨の看板。長野県奈良井川改良事務所と、奈良井川ダム管理事務所の連盟で設置されているようです。何気なく見てみるとそんなにオカシイ看板ではないのですが、よく見るとちょっと変わったところがチラホラあります。

丁寧にルビが打たれています
子供が読んでも分かるように配慮されているのか、『増水(ぞうすい)』や『水(みず)』といったそこそこ簡単に読める漢字にも丁寧にルビが振られていました。こういうのって結構大事なんですよね。大人になっても読めない漢字とか結構あったりするので、ルビの大事さを痛感することが頻繁にあります。
しかし・・・。

洪水=おおみず

上流=かみのほう

危険=あぶない

左記=つぎ
ところどころ、ルビがおかしいのです。「本気」と書いて「マジ」と読む。じゃあないですが、それくらい粋なルビの振り方をしている箇所がたくさんありました。「あぶない」と読ませたいのなら、最初から「危ない」と書けば良いんじゃないかと思うのですが、ここではあくまで「危険」という漢字に対して「あぶない」と読ませています。
「おおみず」もそうで、もはやそれは「洪水(こうずい)」で良いんじゃないかと素人は思ってしまいがちですが、ここでは粋な計らいが最優先。水と人間を守る人たちは、それくらいカッコ良くないとダメなのかもしれないです。

出水=でるみず
極めつけは、「出水(しゅっすい)」に対して「でるみず」というルビ。「でるみず」って音だけ聞けば何のことやらわかりません。川って結構奥深いものなんですね。JR奈良井駅の裏っかわくらいにあったので、どうしても気になる方は見てみてください。