
先日、『ふるさと発見!信州あるある』という本を読んでいたところ衝撃的な事実を知ってしまいました。長野県のいろんな「あるある」について書かれた本だったのですが、中には信州にまつわる雑学も多数収録されており、特に長野市下氷鉋小学校に関するものに驚きました。
それは、下氷鉋小学校の学級名に関するもの。通常だと1組、2組……と表記し、少し変わっていたとしてもA組、B組とアルファベットを使うのが一般的です。幼稚園だと、さくら組や、ねこ組など柔らかい表現をしている場合もありますが、さすがに小学校になると数字が普通だとばかり思っていました。

下氷鉋小学校の学級名(数字は児童数)
同校のホームページによると、なんと使われている学級名は漢字!!
1年勤組、1年節組、1年操組、1年道組というのが正式名称らしいのです。おそらくですが、小学校1年生で学習する漢字は1つもありません。きっとここで育った児童からすれば、これが当たり前のこと。ですが他から見ると相当変わった小学校にうつると思います。違和感がハンパない!!
同校のホームページを見ると、その由来や経緯についても書かれていました。どうやらこの学級名が誕生したのは昭和21年。職員会議で個性的な学級名にしようと決まり、それら全てを中国の儒教からとることにしたそうです。
下氷鉋教育の根底に伝統的にあった思想は、個性の尊重・能力の伸長であり、地域社会との尊重信頼の相互関係の成立であった。個性的学級名もこの願いを実現させるために生み出されたものである。
その学級名の意味するところは全てホームページにも書かれており、たとえば「美組」なら「感動させるほど、立派で価値があること」と一つ一つに意味があるようです。なんか、もう徳が高すぎて感服するしかありません。
こういったところにも、長野の教育県たるプライドがうかがえるような気がします。すごくローカルな情報ではありますが、すごく衝撃度の高い地域性ですね。一度、下氷鉋小学校の卒業生にもお話を聞いてみたいものです。
(追記)
ご指摘いただきまして、長野県伊那市にある伊那小学校も同じように漢字の学級名だそうです。
伊那小学校|ようこそ!学習のひろばへ
また、その他の小学校にも似たような学級名が存在するのだそうです。長野県全域に言えることなのかもしれないですね。
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