
南箕輪村には、信州大学農学部のキャンパスがあります。長野、上田、松本、南箕輪と、キャンパスが点在する信州大学では、一年次は全員松本キャンパスで講義を受け、2年次以降になると農学部は南箕輪キャンパスに移るというシステム。南箕輪村は、日本で唯一、国立大学を持つ村で、飛び地を含めて約40㎢の面積を持つ同村には、幼稚園から大学まで全ての教育機関が存在しています。
そんな南箕輪村にある信州大学農学部。さすが「農」と名の付くだけのことはあり、キャンパスも大自然に囲まれています。

正面入口から大学を見た光景
正面の入口からキャンパスに足を踏み入れると、そこは150mほど続くユリノキ並木。信州大学のどのキャンパスを見ても、正面入口から校舎が見えないのは農学部だけです。この写真だけでは、とても大学キャンパスだとは分からないでしょう。公園みたい。

駐車場もたくさん
そしてキャンパス内には、駐車場もたくさん備わっています。大学なので、色んな人の出入りがあるのは当然としても、その規模は大型ショッピングセンター並み。学生の自動車保有率が全国トップという都市伝説がある信州大学の中でも、群を抜いているのが農学部と言われています(真相はわかりませんが…)。
多くの学生は当たり前のように学校まで車で通学するのです。距離にすると十分、自転車通学の範囲だとしても、皆、車で学校まで来て、駐車場を取り合っています。さすがに他のキャンパスでは特例を除いて、自動車通学なんてかなりのマイノリティなのですが、農学部ではベーシック。なかなか不思議な環境です。(もちろん、車が無いと通学できないということはありません)

これもキャンパス内

これもキャンパス内
キャンパス内には、森林学や食料生産学などを学び研究するために様々な施設が備わっています。施設と施設、講義棟と講義棟の間には常に森があって、もちろん車で移動できるように道路を整備。知らない人が歩き回ると、森の中をさまようことになってしまうので、注意が必要です。慣れない2年生は、まずキャンパスのマップを把握するところから始まるのではないでしょうか。

ウシが横断する大学
大学内ではたくさんの動物も飼育されています。ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジなど、関連学科の学生が世話をしていたりして、まるで動物園のよう。以前(僕が学生だった頃)は、そうした動物たちも気軽に散歩しながら見学できたのですが、いまでは口蹄疫問題などなどの事情で関係者しか立ち入ることができなくなったようです。
時々、地域の人達向けに動物と触れ合うイベント等を開いているようなので、興味があれば参加することもできると思います。

附属農場

絵はがきのよう
そして、「キャンパス内」というべきなのか「隣接して」というべきなのか、よくわからないのですが付属農場という施設もあり、ウシやウマなどを放牧していたりします。キレイな芝に映える青空…とても大学内とは思えないですね。
きっと農学部の学生さんは、こうした風景に見慣れていると思うのですが、改めて考えるとすごい環境。自然に身を置いて、学問を肌で感じることができるんでしょう。最近では、ビル1棟がキャンパスという大学もあったりするようですが、環境が違うだけで全く違った学生生活になることと思います。
もし機会があれば、可能な範囲で信州大学農学部キャンパスの大自然を味わってみてください!