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長野神城断層地震から1週間、白馬駅周辺を散策してきた僕が思う『レジャー』と『危険リスク』

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2014年11月22日、長野県白馬村を中心に地震が発生しました。

白馬村や小谷村、大町市などで500棟近くの住宅が被害を受け、30棟以上も全壊しているという情報が出ています。


ただ、今回の地震は割と局所的なもので、白馬村内でもほとんど被害が出ていない地域がたくさんあるとも聞きました。被災者の方々は悲痛な思いをされていると思いますが、一方で、繁忙シーズンを目前に控え、白馬一帯のスキー場は大忙しのはず……。


そう言えば、「紅葉が終わり、雪が降る前の、微妙な時期の白馬を見たことがないな…」と思い、白馬駅周辺を散策してきました。


東京を出て白馬へ

車がないもので、『高速バス』+『電車』+『徒歩』での散策。

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新宿を朝6時出発の高速バスで松本に向かいます

松本に9時過ぎに到着し、そのままJR大糸線で白馬駅へ。

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途中、南神城という駅を通過しました

途中に通った南神城駅は、JR東日本最西端の駅だそうです。

安曇郡にある神城駅が、JR日本最西端の駅って、なんかとってもややこしいですね。(なかなかの新発見でした)

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白馬駅に到着しました

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山の迫力がすごいです

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本当にキレイなんですよね

白馬駅の魅力は何と言っても、降りたった瞬間から日本アルプスの迫力を感じられること。もう山の上の方はうっすらと白くなっていて、純白な山肌が雄大さを際立たせているように思います。

正直、駅前から山を見るだけでも、白馬に来る価値があるんじゃないかと。

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ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男III世もアチコチで見ました

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「珈琲せんじゅ」さんで焼きたてスコーンをいただき…

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「そば神」さんではお蕎麦のセットを食べて…

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ぶらぶらと・・・

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白馬散歩を楽しんで……

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Wi-Fiも使える「bamboo coffee bar」さんでゆっくりとくつろぎました

僕が見たところ、白馬駅周辺ではお店もほぼ通常通り営業していましたし、大きな被害が出ているとことはありませんでした。やはり同じ白馬村でも、地域によって全然状況が違うようです。

景色は良いし、ご飯もコーヒーも美味しかったし、良き休日そのもの。オフシーズンの白馬村も楽しみ方があるんだなと実感しました。


まだまだ国道の一部は通行止めですし、JR大糸線も完全復旧していません。でも、地震から一週間が経過した白馬駅周辺に関してはいたって元気な『印象』を受けました。



ただ、その『印象』っていうのがシビアなんですよね……。



印象を払拭するのは難しい…

テレビや新聞ではショッキングな映像がたくさん流れています。そういった報道を見た人の中には「白馬は壊滅状態」とか、「長野は危険」とか、ネガティブな『印象』を持った方も多いと思われます。

『印象』って超個人的な要素です。人それぞれ、受け取り方に個人差があるので、画一的な発信では払拭しずらい……。しかも、ネガティブな印象は根が深くなりがちで、ちょっとやそっとの発信力では覆らないと思います(覆す必要があるかどうかは一旦置いといて)。


そもそも、長野県における白馬村や小谷村の位置関係がどれだけ認知されているかも怪しいもの。

よくわからない人からすると、長野県全域が危険地帯と思われても仕方がないでしょうし、海外の人からすると、日本が危険と思われてもおかしくない。

白馬村や小谷村は、たくさんのスキー場を抱えるエリアです。これから本格的なウインターシーズンを迎えるにあたり、ネガティブな『印象』が観光客離れにつながるのではないかと懸念されているようです。



前提としてレジャーは危険

そもそも、大前提としてレジャーというのは危険がつきまとうもの

地震による危険リスクとは少し話が違いますが、雪山を滑降するスキーやスノボ。何が潜んでいるかわからない海の中に身を投じる海水浴。ハングライダー、パラセイリング、などなど。当たり前の話ですが、レジャーって危険なんですよね。

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普通に考えると結構危ない…

でも、そういったアクティビティを安心して楽しめるように、日本のレジャー界では、ハード面とソフト面を含めて、様々な工夫が為されています。

スキー場では、プロの目で見て、危険だと思われる部分は立入禁止区域として設定されていますし、海水浴場でも遊泳可能エリアなどが設けられています。プールの監視員なんかも、安全性を確保する上で施された1つの措置。

現存するレジャーというのは、安全面での工夫が積み重ねられた上で発展してきたのです。


けれど、火山の噴火や地震など、天災による危険リスクはそれとは別な話。



リスク管理は自分でやるしかない

正直なところ、白馬や小谷で地震があったからと言って、白馬村のスキー場だけが危険と考えるのは、かなり短絡的だと僕は思います。日本中に絶対安全な場所なんて無いでしょう。

東日本大震災以降も、広島では集中豪雨で多大なる被害が出ましたし、御嶽山の噴火、竜巻の発生など、日本各地で危険な天災が起こっています。

けれど、特に2011年以降、日本では防災意識が高まりました。防災グッズを常備しておいたり、いざというときの連絡網や集合場所、避難所の把握などが、地方自治体はもちろん、地域コミュニティ、一般家庭レベルにまでその意識は醸成されてきています。

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こうした看板があるのも当たり前になりました

そうした危機管理に対する意識を発揮するのは、家庭内や地域内だけではないはず。外へ出たとき、遊びに行った時、レジャーにおいても意識を持ってしかるべき。

映画館や博物館、地下のレストランや高層階に行ったら、必ず非常口や避難経路を確認しておく。登山する際は、いざという時のための連絡手段を確保しておく。少なくともその方法を頭に入れておく。スキー場で遭難した時のことを想定しておく。こういうの、全部ふくめて危機管理だと思います。



スキー場の安全管理を信じられるか

白馬村や小谷村のスキー場は、現在、オープンに向けて整備や準備をしています。

当然、それは安全管理も含めての準備です。

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駅周辺からはスキー場が見えました

お客さん自身が準備しておく危機管理も大切ですし、スキー場側も同じこと。

もし天災が起こったら、スタッフはどう動いて、お客さんをどのように守るのか。そこまで想定した準備をしておかなければならないと思います。

それでも、天災というのは常に予測不可能なもの。いくら準備していても、想像を絶する惨事は往々にして起こってしまうわけです。けれど、一つ一つの準備の積み重ねが、不幸中の幸いを生むんじゃないでしょうか。

今回の震災でも、集落単位で醸成されたコミュニティ力によって、死者は出なかったと言われています。これこそまさに危機管理能力。


白馬エリアのスキー場は、日本トップクラスのはず。
これまでも、これからも、可能な限り最善の安全管理を施していると信じたい。


先ほども述べましたが、日本のレジャーというのは安全面での工夫が積み重ねられて発展してきています。最終的には、お客さんが、白馬のスキー場が行なう安全管理を信じられるかどうか。そして、お客さん自身もリスク管理しておくことが何より大切。

その上で、白馬はやっぱり危険だと思われるなら、残念だけど仕方無いのかもしれません。



さいごに

とは言え……白馬村が発信している「長野県北部地区地震における白馬村内の道路状況、スキー場周辺状況について」という情報や、小谷村の観光協会が発信している情報が、知られないままだとしたら、それはとっても寂しく悔しいです。


行政側にもこんな動きが出ています。
県北部で起きた地震で、被害が大きかった白馬、小谷両村、大町市や索道事業者などでつくる「北アルプス3市村観光連絡会」は27日、白馬村で会議を開き、被災地域とスキー場など観光施設との位置関係を明確に示すマップを作ることを決定した。
このマップが、効果的に拡散されていくことを期待したいですね。


長々と書きましたが、言いたいのは『白馬のスキー場にネガティブな印象を持つのも良いけど、そもそもレジャーって危ないのだから、個人レベルで危険リスクの管理を再確認しよう。日本は絶対に災害が発生する国だから』ということ。

ただし、わざわざ地震のあったエリアに遊びに行くのは怖い、そういう気持ちは十分に理解できます。無理して白馬のゲレンデで滑ってほしいなんてこれっぽっちも思いません。



でも・・・・。



もし気が向いたなら、僕が白馬駅周辺を散策したように、日本アルプスを肌で感じながら、ちょこっと散歩してみてはどうでしょうか。それなら、気軽にできますよ。

ちなみに、白馬駅の近くには『みみずくの湯』という日帰り温泉施設があります。そこの露天風呂はとても最高だったので、ゲレンデまで行かずとも、十分楽しめるはず!

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屋根の下が露天風呂になっていて、白馬三山を見ながら入浴できます

最後に、僕が散策した場所のリンクを紹介しておきます。


▼珈琲せんじゅ

▼手打ち蕎麦 そば神 - 白馬/そば [食べログ]

▼バンブーコーヒーバー (bamboocoffeebar) - 白馬/コーヒー専門店 [食べログ]

▼みみずくの湯 | 白馬八方温泉公式サイト


長文、読んでもらってありがとうございました。