長野ウラドオリ

信州のへんてこ情報ウェブ

TEDxMatsumotoにスピーカーとして登壇した僕が、本番までにやったこと

<スポンサードリンク>
sIMG_2768

2015年5月3日、まつもと市民芸術館にてTEDxMatsumotoというイベントが開催されました。

1984年にアメリカではじまったTEDは、「価値のあるアイディアを広める」のコンセプトのもと、幅広いジャンルのプレゼンテーションを提供し続けている超グローバルなイベント。昨今ではTED本部だけの開催にとどまらず、TEDxSAPPORO、TEDxKYOTO、長野県内ではTEDxSAKUなど、地域によせた内容のものまで広く開催されるようになりました。

今回の松本開催もその中の一つで、市内に住む有志によってイベントが組み上げられたのだそうです。主催の方からの挨拶で「まさかホントにできるとは!」という言葉もあり、その道のりはなかなか困難だったとか。実際、めちゃくちゃ多くのスタッフがTEDxMatsumotoに関わっていました。(皆様お疲れさまでした)

光栄にも、私ワカバヤシもスピーカーの一人に選んでいただき、TEDxの裏側を知る身分となりましたので少しばかりですが経緯を書いておきたいと思います。

TEDの知名度を知ってたからすぐ承諾


1月中旬、TEDxMatsumotoのスタッフの方からメールがありました。

「以前イベントでワカバヤシさんのプレゼン見たんですけど、TEDx出てくれません?」

その方は、約2年前に松本で開催されたイベントで一度会っただけの人。ですが、TEDの知名度とエネルギーをなんとなく知っていたのですぐに承諾をいたしました。長野ウラドオリ関連に限らず、人前に出るのが嫌いじゃないので、こういうお話は快諾してしまうのです。

2014年5月に開催されたTEDxSakuに登壇したスピーカーのうち、塩尻nanodaの山田崇さん総務省職員の田中佑典さんは、ログミーという書き起こしサイトで拡散されていたので、TEDで目立てば注目を集めるんだ!ということは知っていたのです(これが大きかった)。


山田崇さんのスピーチ

というわけで、かくして僕はTEDxMatsumotoのスピーカー候補になることができ、その1ヶ月後に正式決定の連絡をいただきました。3月上旬、TEDxMatsumotoが正式リリースされる頃には、公開オーディションも行われ、推薦スピーカー8人に加えてオーディションから合格した3名のスピーカーを含め11人が決定。このあたりから、いよいよはじまるんだなという感じになったのを覚えています。


テーマ決め…ムズかった

オファーを受けた形だったので、運営側が僕に何を求めているんだろう?と疑問に思っていたのですが、テーマは自分で決めていい。みんな違って、みんないい。というスタンスだったので、取り急ぎヨソの地域で愛される「ローカルパーソナル」の作り方」というテーマを提案しました。(いま思うと、何のことやら分からなすぎですね)

それに対し、何か、チェックバックがあるかな……と思っていたら、なんとなくそのまま採用みたいになっていたので、もう少しちゃんと考えようと思い、リリース前にはテーマを「住まずに“ふるさと”を作る方法」と、変更させてもらいました。ここで変えておいて良かった!

その間、わざわざ松本から僕の担当者さんが東京までいらしてくださり、打合せや取材を行っていただきました。ありがたい。のちのち、僕はこの担当者さんと密にやりとりをするようになります。


練習はいつもギリギリ…

本番は5月3日なのに、リハが4月12日に行われるというすごいスケジュール。とは言え、この日は皆の顔合わせの意味もあったので、無理して行って良かったです。ちょうど4月12日から仕事の休みをとろうと思っていたこともあり、予定していた石垣島旅行を3泊4日から2泊3日に変更しなければならなくなったけれど、それでも行って良かったです。リハ、最高でした。

そういうわけで、取り敢えずの照準は4月12日のリハーサル。そこに向けて原稿を作ったりスライドを用意したりしていきます。

sIMG_1138
リライト、リライトの繰り返し

こうやってあれこれ原稿を作っている間も、僕の担当者の方に未完成の原稿を送って意見を仰ぎ、さらには他のスタッフの方にまで意見を聞いてもらったりして、試行錯誤を繰り返していきます。

中でも、ある方から「ふるさとができたとか言われても、何も思わない」という辛辣な意見をいただき、全否定されたようにうなだれたのを覚えています。しかも、その意見をくれたのが、のちに現役の信州大学生だったと知り、一回りほど年下の、しかも同じ大学の“ド後輩”からヒリヒリパンチを食らわされたのは正直驚きでした。

でも、そんな意見があったから、自分のプレゼンを見直すキッカケになり、より良いスピーチができるようになったのだと思います。


……そんなことを、だいたい4月の上旬くらいからポツポツと始めました。4月12日がリハーサルだと言われれば、だいたい4月9日くらいから本気を出すのです。


リハーサルを終えて

リハーサルでは多くのスタッフの方々とお会いできました。松本山雅FCの会長である大月氏とお会いできたのも嬉しかったし、長くFacebookでつながっていたそば職人の塙さん、テレビで見ていたけもかわプロジェクトの井野さんなど、色んな人と会えました。

リハでの僕は55点くらいのプレゼンを披露し、自分で考えた構成はぐちゃぐちゃ。取り繕うように適当に言葉を並べて締めるという最悪のものでした。強いて言えば、ぐちゃぐちゃになってることを悟られなかったことだけが唯一良かったポイント。

事前のリハーサルって大事なんだなと思い知らされました。

ちなみにリハーサルではヴォイスコンサルティングの林重光さんをお招きしていて、発生に関するたくさんのアドバイスをいただけました。もっと密にコーチしてもらったら、もっと良いプレゼンができるのになぁ、なんてことを思いながらも、すごく貴重な機会だったのでありがたかったです。マジで林さんは、いちいち的確すぎてスゴい。

sIMG_1140
また家で練習です

リハーサルでは多くの方から、いろんな意見をいただき、それをもとにまた構成を練り直し、本番に向けて猛練習がはじまる・・・なら良いんですが、実際のところ4月26日まで、そのあたりを全部ほったらかしにしていました。

プレゼン資料の締め切りが4月26日だったので、なんとかその日からは自分が起動しましたが、もっと遅かったらもっとダラダラしていたことでしょう。締め切りって大事。


家でひたすら練習する

とは言え、人前に出る時は準備しないと嫌な性格なので、夜中まで家のリビングで練習してました。

オーディエンスの入場料は5000円ですからね。関わっているスタッフさんの人数やそれぞれの想いを考えると、やらないわけにいきません。

原稿をブロックに分けて、キーワードを覚える。そして、空で話せるくらいまで持っていく。時間オーバーしちゃうので削る。もっと良い表現は無いかとか、言い回し変えられないかとか吟味する。

こうやって書いてしまうと恥ずかしいのですが、本番4日前は念入りに練習&ブラッシュアップ作業を繰り返していました。


本番

sIMG_2768
実際のステージ

本番は特別なことをしていません。出番までひたすら練習。
舞台袖に行っても、話す内容で何か足せることないかなと、そういうことを考えていました。

裏話になりますが、前日のリハでは技術さんたちのスライドやら動画の上映が、タイミングなどなど含めて壊滅的にボロボロだったのです。正直、スピーカーの誰もがこの上ない不安感を覚えていたことでしょう。しかし、それが本番ではノーミス。さすがの仕上げと集中力でした。本当にあれはスゴかった。

8番目に登壇した僕は、おおむね原稿に書いてあるとおりの内容を話すことができ、無事終えることができました。他のスピーカーさんのように立派に具体的に活動しているわけじゃないので、ちょっとした場違い感も覚えつつ、100%は出せたと思っています。ひとまず良かったです。


スピーカーまとめ

せっかくなので、一緒に登壇したスピーカーさんをまとめておきます。


◇溝上哲朗さん
《発見!天空の埋蔵文化財》
▼松本城下町.com
▼みぞうえ内科医院|一般社団法人 松本市医師会
…感性が素晴らしい。良い意味で超自己満足!


◇濵大輔さん
《「選ぶ」ことを子どもたちの手に》
▼オルタナティブスクール伊那谷まあるい学校
…若いのに落ち着いているし、最高にリスペクトする


◇望月美輪さん
《ひとと人、ひとと自然をつなぐお手伝い。》
▼ひとと人、ひとと自然をつなぐお手伝い。Gland・Riche
…やわらかい雰囲気に騙されそうだけど、目の奥に野心ある(と思う)


◇山岸惇さん
《“アウトドア目線”で輝く長野県》
▼長野県のアウトドアレジャーガイド「goat」(ゴート) 
…想いが熱すぎて、言葉を追い越しているようなひと。


◇金箱淳一さん
《「共遊楽器」について》
▼Junichi KANEBAKO 金箱淳一
…やってることも社会意義があって、チャレンジ精神がスバラシイ。


◇はるさん
《多様性と豊かさ》
▼Queer&Ally
…はるさんの存在が心の支柱になってる人が多くいる。


◇大日向大地さん
《高専カンファレンスで考えたこと取り組んだこと》
▼高専カンファレンス Wiki
…めちゃ明るいし、貫禄もあるし、僕にないものを全部持ってる。


◇ワカバヤシヒロアキ
《住まずに“ふるさと”を作る方法》


◇井野春香さん
《「けもかわ」でつながる想い》
▼泰阜(やすおか)村地域おこし協力隊
▼けもかわ、ケモカワ、獣皮(泰阜村)-南信州ナビ
…パワフルだけど繊細さと発信力を持ったスバラシイ女子。


◇大月弘士さん
《夢は必ず叶う》
▼松本山雅FC 公式サイト
…夢をありがとうございます。


◇塙和貴さん
《自分の店を持つ方法》
▼そば処 木鶏(もっけい)
…ひたすら元気。多くの人が集まってくるのが分かります。


さいごに

TEDxは決して一番を決めたりする大会ではないのですが、内容を聴いていると「自分の中での一等賞はアノ人だな」と、思うことはあります。ここで書くと野暮ったいので、もし僕とお会いする機会があったときにでも直接お話しましょう。

そして、こんな僕をスピーカーとして呼んでいただきありがとうございました。また、聴いてくださった皆さんも、本当にありがとうございました。また機会あれば、いつでも僕はスピーチしに行きます。