
松本市内で、かなり変わったラーメン屋さんを見つけました。
松本市庄内にある「しずもと」というお店。外観は民家そのものなのですが、長野県内だとこうした民家を使って営業されているお店は結構見かけます。なので、それ自体はあまり不思議でもないのですが、なんとこのお店、『民家の玄関のみ』で営業されているのです。

これが店の入口です
看板は出ていますし、暖簾がかかっているので、かろうじてお店だと分かりますが、なかなか最初は入りづらいかもしれません。「しずもと」では、この扉を開けると、すぐに客席があります。

こんな店内です
扉を開けると、ちょっと広めの玄関があり、テーブルと椅子が両サイドに置かれていてそれが客席。いわゆる靴を脱ぐところに客席があって、玄関を上がったところにも座布団とローテーブルがあって2人なら着席できます。
だいたい8人くらい入ればもう満席になってしまう構造で、客席の奥は扉に閉ざされていましたが、店主さんたちの生活空間が広がっているのだと思われます。

お客さんが多くて写真撮れなかったので図にしました
お昼時に行ったからか、ひっきりなしにお客さんがやってきます。
ラーメン、うどん、カレーが提供されているのですが、来ているお客さんの全員がラーメンを注文していたので、ほぼラーメン屋と考えて良いと思います。
注文する時は、厨房に顔を出して「天玉ラーメン!」などと申告しなければなりません。たぶん待っていたらどんどん順番を抜かされるので、常連さんたちに混じってスムーズに注文しましょう。(僕はなんとなくそのルールを察知したので、イイ感じに注文できました)

天かすと生卵が入った天玉ラーメン(530円)
しかしこのラーメン、異様に美味しい。
店の雰囲気が面白そうだからと行ってみたけれど、常連さんがたくさん訪れるのも分かります。
鶏ガラ風味のあっさりスープはしっかりコクがあって、他であまり経験したことがない味でした。なんだろうか、これは。やわらか細麺と合わせ、一気にスープを飲み干してしまいました。松本駅からは少し距離がありますが、レンタサイクルをしてでも通いたくなるお店です。
長く続くには、変わったお店というだけではダメですもんね。まさに伝統のスープという感じでした。
▼店内の様子は食べログに幾つかアップされているのでご覧ください(地図も)。
http://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20005691/dtlphotolst/3/smp2/