テレビや雑誌でも何度も紹介されるほどの有名店で、ひとことで言い表せない不可思議な魅力を持っています。そんなカフェを2年ぶりに訪れると、店内、店外ともにパワーアップしていました。

国民的キャラクター(に似た木彫り人形)だってこのとおり
あの「ふ○っしー」が、完全に脳天からノコギリでいかれてます。まるで『キングダム』の戦を見ているようです(※そういう漫画があるのです)。店に入る前からこれですからね、普通じゃないことは伝わると思います。でも中はもっとすごいです。そわそわ。

これ「スプーンアートカフェ」の外観です
店の外に「おもしろカフェ」と掲げる勇気。そして、店の中に入ってもそのハードルを超えてくるおもしろさ。それがこの店の魅力です。おもしろい漫才をしますねって言って、内容が抜群におもしろいみたいな。すごいな、いいな、こうでありたい。
店に入ると、実際に客席として使えるのは12席くらい。
店内のほとんどを、展示物が占有しているからです。見せたいものとくつろぎ空間の割合が、博物館に併設されているカフェと似ていますが、決して高貴なものではないので、至極カジュアルに参りましょう。

こんな感じのが、わんさか展示されています

壁にもね

NATTO

だいたいテイストはつかめましたか?
このように、ダジャレをベースに様々な工作が店内ところ狭しと並べられています(もはやダジャレでも何でもないものも多々あります)。一個一個拾って行ったらキリがないくらいの量なので、触覚がビンビンに伸びてる人はいますぐ、安曇野まで行った方が良いと思います。とにかく、見よ!
というわけで、2年ぶりにやってきたこのお店。
※以前の記事:本気の悪ふざけwwwww、おもしろカフェ・スプーンアートは信州屈指の珍スポット!
以前と比べてパワーアップしてる部分を紹介しようと思ったのですが、何が新しくて何が古いのかよく分からなかったので、今回驚いたものをいくつか列挙しておきます。

これ描くのけっこう大変だぞ

絵の才能の使い方…

「M席どうぞ」と言われてこのテーブルへ案内されました

自由に揉もう

ニセモノのサイン色紙がずらり(本物もあるからたちが悪い)
とにかく、いろんなものがありすぎる。ありすぎるのにまた新しいのを作るからどんどん店が狭くなっていく。それがスプーンアートカフェであり、皆から注目を集める所以なのです。
しかも、この店のすごいなと思うのは、ちょっとダメなんじゃないかなというラインをギリギリ超えてくるところ。版権的なこととかもそうなんですけど、こちらの期待や予想を上回ってくる感じがたまらないのです。いいんだ、いいんだ、だってスプーンアートだから。

ほらね、やっちゃってる

裏切らないよ、ここは
ちなみにここはカフェなので、ドリンクもありますし食事もできます。
できれば食事をした方がより楽しめるし、もし行くとしたらお腹を空かせていくことをオススメします。可能なら2つくらい注文した方が良いかもしれません。
それくらい食事メニューも精鋭揃いということ。
たとえばこちらの『大人様ランチ』。

大人様ランチは「足を広げた下半身」とともに登場します
ジャージを履いた足とともに、脱いだばかりっぽい感じの女性用下着が吊るされています。全体的にもっとアニメっぽくて萌えテイストな感じだったらメルヘンチックでポップになるのですが、逆にこっちの方が何かリアルで生々しくて良い。この手のジャージとか、同棲カップル感が半端ないです。
ちょうど股にあたる部分にお皿があって、そこにピラフとソーセージと肉団子、きざみ海苔が入っています。だいたい予想できちゃうかもしれませんが、要はそういうこと。

これをいただきます

しかも反対側からだと何食べてるか分からないから安心、安心
さらに、このセットにはドリンクが付きます。
こっちが食べ終わるのを見計らって、マスターがドリンクを持ってきてくれます。いいね、カフェっぽい。ただ、普通のドリンクが出てくることは有り得ないわけで。

これが大人様ランチについてくるドリンク。ミルクを飲んでいます。
ご飯とドリンク、順番として逆なんじゃ……とか言わない

サービスでこんなのも付いてきました
このようにメニューもいちいち破壊力があります。謎のメニュー表があるので、分からなければ店員さんに「とにかくスゴいやつが欲しい」って言えば、いろいろ教えてくれると思います。
ちなみに、このあとお子様のお客さんが来たので、ぼくのあのドリンクは早々に片付けられました。そそくさとぼくの方に来て、「ちょっと教育上あれなんで……」と告げるマスター。意外と常識人なところを垣間見ました。

ほかにもツッコミどころは満載です

2階に上がる階段の下には鏡が!うひょー!

これは天国のトイレ

天国のトイレの壁にはアイドルのポスターが貼ってありました
トイレもすごい作りになっていて、地獄トイレ(洋式)と天国トイレ(和式)に分かれています。地獄トイレはその名のごとく、地獄のように恐ろしいトイレなのでまともに用を足すことは精神的にできないかもしれません(機能性としては十分備わっているのですが)。これも、気になる人はぜひ現地へ。
そして、どうしても地獄トイレは無理って人のために、天国トイレが用意されているようです。とは言え、天国のほうも落ち着けるかと言われると、そんなことはないのである意味期待通り。やけにライトアップされているし。
さらに。
店内にいると、突然まわりのものが動き始めます。

動いてるーー!
(gifアニメなのでスマホの方はクリックしてください)
突如動き出す展示物。店内に張られた数々のワイヤーと電子制御によって、レジ裏にいるマスターが操作しているのです。何の前触れも無く突然動き出すから、結構マジでびっくりする。

急にバナナを持ったおかっぱの人形が飛んでくる
もう、こうなるとからくり屋敷状態。
紹介してるのはほんの一部で、実際にはもっといろんなものが動きに動いて、水や煙がわんさか出てきたりします。電気を薄暗くして、夜にやったらホントに怖そう。
ただそれにしても、装置自体はすごいです。実際、2年前と比べて一番変わったのはここですね、カフェに動きが出てきました。より五感で感じられるカフェになったように思います(合ってるかな、この表現)。

しかし、意外とこういうシンプルなものに

やられる
これでもかなり写真は自粛しています。あとは是非、実際に行って確かめてみてください。
そして、きっとまだまだ進化するであろうスプーンアートカフェを、これからも追い続けたいと思います。
安曇野穂高・おもしろカフェスプーンアート/スプーンマン