
朝起きると、部屋の窓からこんな景色が広がってます。美ヶ原にある「山本小屋ふる里館」はそんなホテルです。
改めて美ヶ原とは?
長野県松本市、上田市、小県郡長和町にまたがる標高2000mの高原。八ヶ岳中信高原国定公園に位置しています。とても景色が綺麗で、高原美術館やアモーレの鐘が有名です。雪深くなるため冬は道路が閉鎖されてしまい、アクセスできる範囲が制限されています。

山本小屋ふる里館は、冬の営業をしていなかったのですが2016年からは冬季営業も行うようになりました。JR下諏訪駅や長和町の駐車場から送迎バスが出ていて、そこからチェーンを装着したバスが宿まで連れて行ってくれます。
雪深い山道を、シャンシャンと音を立てながら宿へと到着しました。
ーーーーで、1泊してきたわけですが。めちゃくちゃ良かったです。じゃらんの口コミサイトには「神ってる宿」なんて投稿もありますが、まさにそれ。本当に素晴らしかった。すごい。

こたつ付きの部屋

部屋から見える景色

ツインです
まず。部屋がいいです。部屋は全部で17。泊まったのは和洋室というタイプのものですが、広々としているし必要なものは全部揃っているし、トイレはウォシュレットだし暖房ももちろんあります。
強いて言えば、部屋にお風呂がついていないのですが…。

貸切プライベート風呂
館内には貸切風呂が2つ。誰でもいつでも利用できるのですが、風呂の前に予約表というものが設置されていて、それで入浴権を確保しておくのです。

貸切風呂の予約表(部屋番号のマグネットを貼り付けます)
事前予約はできないので、チェックインしてからマグネットを貼り付けて予約をします。ちょっとアナログなのと宿泊客のモラルに委ねられている部分がありますが、このカジュアルな仕組みが僕にはとても好感を持てました。
空いていれば何度でも予約できるので、夕方に入って翌朝にもう一度入るなんてことも可能です。総部屋数17なので、それほどハードルは高くありません。

貸切風呂とは別に、24時間入れる大浴場もありますよ
見ての通り。
部屋や風呂から見える景色が素晴らしいです。どちらも南アルプスの山々が見えているのですが、運が良ければ富士山も眺めることができます。標高2000mの特権ですね。

夕朝食のレストランからも絶景が見えます

夜は満天の星空

流星とかも見えますよ
本来なら、ホテル側が夜に星空観測イベントを用意してくれていたのですが、この日はあいにくの吹雪で夜はまったく星が見えませんでした。でも、翌朝5時頃に外に出るとすっかり晴れていて、夜空に満天の星々が。もしここに来たら、せっかくなので、もし天候が悪くなってもなるべく諦めずに待ったほうが良いと思います。

日の出

朝日に照らされる樹氷がめっちゃ綺麗でした

どう撮っても綺麗でしたね
気温が低いので、肉眼ではチラチラとダイヤモンドダストも見えています(写真では表現できませんでした)。本当に素晴らしい。ここでしか、その瞬間にしか見られない景色に立ち会える。すごいすごい。
でも、もっとすごいのがこちらのホテルの接客。

従業員の方々が素晴らしいのです
食事中は、常に客の動きをチェックして対応が抜け目ないのとともに、とっても気さくに声をかけてくれます。超高級ホテルの緊張感ではなく、フランクなのだけど心地いいおもてなし。

イワナ
夜、星空観測イベントができなかったのでスライドショーイベントを開催してくれたり、抽選券を懸けたゲームイベントを開催してくれたり、一般にイメージする「ホテル」というものの垣根を越えてもてなしてくれる感じでした。

朝は餅つき大会

雪上車に乗って雪原に行くツアー

美ヶ原の雪原で

狐の足跡
ツアーやイベントなどなどは、追加料金がかかるものではありません。きっと従業員の方々は多少の無理をして客のためにやってくれていると思うのですが、1日泊まって本当に飽きない宿でした。
聞けばリピーターさんも何組かいたみたい。気軽に泊まれる値段じゃないけど、たまの贅沢ならこういう宿で非日常を味わいたいものですね。また行きたいです。
信州美ヶ原高原 星空へ続く宿 山本小屋ふる里館