
水をつけて食べる蕎麦。水に浸されたまま食べる蕎麦。
味付けが「水」ってすごいですよね。もはや、何もないのと同じのような気がしますが、長野県中野市にある美雪荘には「水そば」という名の蕎麦があります。さすが蕎麦の国、信濃ですね。すげー。

峠のそば屋・美雪荘
店があるのは、旧豊田村の山あい。中野市街地からは随分と離れた場所です。このあたり、涌井地区といって、昔から蕎麦で有名なところなんだとか。北信州だと戸隠ブランドが強いような気がしますが、水が綺麗だと蕎麦も美味しいんですよね。
店からの眺め
店内
ガラガラと扉を開けると、奥の座敷へと案内されます。大広間にいくつかテーブルが置いてあって、それが客席のようになっていました。大衆食堂の感じというか、素朴な田舎の蕎麦屋さんという感じがしますね。
平日でしたが、お昼時になると、お客さんがぞろぞろとやってきてました。人気なのかな。
そんな美雪荘にあるのが……。
水そばセット
ふつうのお蕎麦もあるんですけど、やっぱり「水そば」という衝撃的なメニュー名に目が奪われてしまいます。括弧書きで、“水から食べるそばと、普通盛りのざるそばのセットです”とありますが、意味わからないですよね。水から食べるそばって何!?
水そば
いちおう普通のそばもついてるんですが
・・・気になるのは、水そばですよね
近くには斑尾山が見えるこの立地。山麓から流れ出る湧き水をろ過した「水」で作っている蕎麦なのでものすごく新鮮です。そんな蕎麦の風味を直接味わうには、この方法がいちばん良いってことなんでしょうか。
水の味
で。食べてみた感想ですが。
とっっっっても、美味しい、、、、気がする!!
新鮮な蕎麦の香りやコシをダイレクトに感じられるので、とっても風味高く美味しい、、、、気がします!! 雰囲気に押されているようにも思えるのだけど、もはやそれでいいという気さえしてきます。もっともっと大人になれば、この味の良さがわかるようになるのかもしれませんが、とにかく美味しい気がしました。
塩をつけて食べるのも美味しいですよ
ちなみに塩も用意されているので、パラパラとかけて食べると美味しかったです。まだまだ人間として未熟なボクからすると、水より塩で食べる方が美味しいと感じられました。
水そば。
とっても美味しいと思うのですが。たぶん十代や二十代、なんなら三十代でも感じられない旨味、甘味なのかもしれません。舌がお子様なボクは、もう少し年齢を重ねてから再度チャレンジしたいなと思いました。よかったらぜひ。