
ランチで、たまごかけご飯が提供されています。
たまごかけご飯のことをTKGと略したり、一時期流行になりましたよね。たまごかけご飯。家でさらりと作るものだったのに、いつしかちゃんとした飲食店でも、たまごかけご飯を見かけるようになりました。
ただ、ここのたまごかけご飯。かかっている醤油が一味違います。
これね、燻製の醤油なんです。
燻製の…?醤油? ーちょっと何言ってるかわかんないです。

ノクターン…じゃなくて燻事です
こちらの店。TBSのドラマ「カルテット」でロケ地として使われていました。作中では八木亜希子さんと富澤たけしさん演じる谷村夫妻が経営するレストランとして扱われていて、店の名前はノクターン。日本語にすると「夜想曲」っていう意味ですね。
冬ドラマだったので、作中では雪が積もってた印象がすごく強いのですが、夏に行くと随分雰囲気が違いますね。
ドラマで使われた看板が展示されてました
これも
店内はドラマに出てきません
すっかり聖地ですね。実際「カルテット」が放送されていた頃はお客さんの数がすごいことになっていたそうです。視聴率的にはそれほど奮わなかったドラマですが、坂本裕二さんの脚本パワーや主演陣の強烈な演技によって、当時は熱狂的なファンを作っていたように思います。
ボクもその一人です。すごかったよ「カルテット」。みぞみぞしたよ。
▼知らない人には、こちらのブログを紹介しておきます。
で、これがたまごかけご飯のランチ
そんなドラマの聖地という側面を持つ燻事ですが、「カルテット」に負けないくらいにすごい店でした。とにかく燻製だらけ。燻製って、こういうことなんだと気付かされる店。燻製=肉とか思ってる人は、一度この店に行って燻製という概念を考え直した方がいいと思います。

燻られた醤油がしたたるTKG
ちなみに。ランチのメニュー名とか値段とか忘れました。もはやそういうのどうでもいいです。たまごかけご飯にかける「燻製の醤油」がすごいんです。
燻製しょうゆ
どんな味かと言われると重たい味。燻製だからでしょうか。風味がヘビーです。
ケムリ味とでも言ってみましょう。(いや、でもケムリ味じゃなんのこっちゃわからん…変な表現だけれど、醤油にケムリの味がついている感じ)
とにかく、戦闘力が高めの醤油です。地球外生命体、戦闘型のしょうゆ…的な?
お刺身にこの燻製しょうゆをかけると、まるで燻製刺身を食べているような感覚になるし、冷奴にこの燻製しょうゆをかけると、燻製の冷奴を食べているかのよう。こんな醤油があるんだなぁと感心してしまいました。
たまごかけご飯と一緒についてくる燻製ラム肉
もはや、燻製のラム肉が普通に思えてきます。普通に美味しいなんていうと店に失礼かもしれませんが、とにかく美味しい。味に深みがあって美味しい。
いや・・・。
普通にとか言ったけど、やっぱり本格的な燻製職人が手がける本気の燻製肉だ。そこらのラムとは違う。舌に伝わる感覚がほんのり大人の味。喉を通ったあとも、数十分ほど風味が残るような。
しょうゆもそうですけれど、このラム肉も。この店の燻製を一度味わったら最後。もう燻事を知る前の自分には戻れません。燻事の燻製を食べるということは不可逆です。一度から揚げにかけたレモンが元に戻らないように。
店は燻製だらけ
燻製のオリーブオイル、、味わってみたい
岩塩にゴマの燻製、、、もうわけがわからん
燻製ばかりで、燻製に飲み込まれてしまいそう。一度行っただけではその魅力の1割も理解できてないと思うのが悔しいです。

「くんせいばかりで、やっかいだ」
これは通わないとだめですね。燻製のとりこになりそうです。
ちなみに、外にはテラス席があったりドッグランがあったりするので外で過ごしてみるのも心地よさそう。でもね、絶対にゴミはそのまま捨ててっちゃだめですよ。ゴミを捨てない人間は、ゴミから見てもゴミです。
なんて、ちょっと変な文章になっちゃったけど。時すでにおすし。