
長野県長野市松代には、皆神山という名のピラミッドがあります。一見するとただの山。3000m級の山々が連なる信州の中では標高659mと低いのですが、なんとここがピラミッドなのではないかという伝説が残っているのだそう。ピラミッドの頂上へつながる道はキレイに舗装されていて、車で登っていくことができます。車で登れるピラミッドと言われると、いかにも庶民的な感じがして良いですね。

こんな道を登っていきます

ピラミッドが燃えると大変
徒歩で登る人もいるそうですが、車だと割とすぐに頂上にたどり着きます。頂上には神社があって、チラホラと民家らしき建物もありました。ピラミッドに住むってすごいことですよね。だいたいピラミッドに住所があったりすることもちょっと不思議です。

頂上には駐車場がありました
頂上には参拝者用の駐車場が用意されているのですが、そこにピラミッド伝説に関する看板が設置されています。よくよく読んでみるとなかなかコレが不思議でいっぱいなのです。

初歩的な重力制御技法?
結構難しいことが書かれているのですが、エジプトのピラミッドとは根本的に作り方が違うようです。エジプトは人力で作ったもの。皆神山は重力をコントロールして、何かを空間移動させたと書かれています。電磁波というキーワードも出てきますし、そもそも作られたのが2、3万年前と世界四大文明より以前ということも記されていました。いったいこの場所で何があったのでしょう。

神々の基地
説明看板は、皆神山が神々が活躍した基地であるという文言で締めくくられています。神様たちがここにピラミッドを造り、何かしらの儀式を行っていたのでしょうか。その後に人間が生まれてきたという……。ちょっと壮大すぎて世界観に入るだけでも苦心しそうです。

頂上にあった皆神神社

すごくシンプルな神社です
そんなピラミッドの頂上にある神社は、何の変哲も無い普通の神社。ただし、これがピラミッドの上にあるということ自体がすごいことなのかもしれません。皆神という名前もちょっと変わっていますよね。さすが、神様たちがこぞって基地にしていた場所というだけのことはあります。

境内にはクロサンショウウオの産卵地がありました
さらに、このあたりはクロサンショウウオの産卵地として有名らしく、池のようなものがポツポツとありました。キレイな水がないとクロサンショウウオは産卵しないそうなのですが、そもそも700m足らずの標高で産卵すること自体が珍しいのだとか。クロサンショウウオは、もっと標高の高い山岳地帯に生息しているようです。

確かにいかにもな雰囲気はあります
クロサンショウウオの産卵地というのも、もしかするとピラミッドのパワーと何か関係があるのかもしれません。池に藻がかかった様子にもそれなりの雰囲気を感じてしまいます。
ただ・・・。

こんな看板もありました
すっかりピラミッドモードに浸っていたのですが、別な看板にも皆神山の成り立ちが書かれているのを発見してしまいました。それによると今から36万年前に起きた火山によって皆神山が誕生したとあります。つまり、35万年前に地形としては隆起したものの、2、3万年前になんらかの空間移動によってピラミッドが生まれたということなのでしょうか。どっちにしても壮大すぎてよくわからないというのが正直なところです。

民話に関する説明も
最後には皆神山に関する民話の看板も発見。天狗や狐が出てくるという民話からは、そのあたりの不可思議事象に対する「落としどころ」という匂いがプンプンしました。結局わからないことだらけな皆神山。解明される日が来るのかどうかはわかりませんが、こうした不思議スポットがあるというのはちょっと面白いと思います。
興味があれば皆神山に行ってみてはどうでしょうか。摩訶不思議なチカラが身に付くかもしれませんよ。