
長野県東御市に『ひつじカフェ』というカフェがあります。
Googleで「東御市 カフェ」と検索するとすぐに出てくるので、きっと有名なお店だと思うのですが、その立地がなかなか素敵。ものすごい住宅街の中にあって、外観からはまったくカフェ感がないので、見つけるのがすごく困難なのです。

看板が示す方に目をやるとカフェがあります
場所は、長野県東御市加沢の住宅街。看板が示す方に目をやると、目の前にはアパートや一軒家が立ち並んでいます。長野県内では、このように一般民家の中に店があるのはそこまで珍しくないかもしれませんが、なんというか、店がありそうな雰囲気がまったく感じられません。
何も知らなければ絶対に素通りしてしまうと思います。ひつじカフェは、それくらい隠れ家感のあるカフェなのです。
そして、矢印のとおりに進んでいくと。

ふつうのアパート!!
そこにあったのは、コーポタキモリというとっても普通のアパート。実は、この102号室に「ひつじカフェ」が入っているのですが、あまりに普通すぎて「本当に合ってるよな……」と躊躇してしまいました。おそらく、102号室以外は一般の方が住居として入居していらっしゃいます。
結果として、僕はこのアパートを発見してから、店に入るまで数分を要してしまいました。なんだかんだ言っても、入口のドアには「ひつじカフェ」を示すタペストリー的なものが掛かっているだろうと思っていたのにそれもなく、どこから入るかイマイチわからなかったからです。
敢えて、入口の写真は載せないので、行ってみたい方は自力で探してみてください。

店内の様子

中にもアパート感がありますね
店内は10席から12席くらい。入店すると既に他にもお客さんがいて、やはり地元でも人気なのかなと感じました。アクセスや立地が逆にワクワク感をかき立ててくれるのかもしれません。この珍しげな店舗形態から、信州のカフェ好きとしては一度は行っておきたい店だと言えるでしょう。

カフェオレは、お茶碗に入ってました!!

スコーン(ヨーグルト付き)
お茶のメニューが本当に豊富で、アッサムやアールグレイのほか、ネプチューン、ピッコロ、ニルギリ、グレナダなど、あまり聞いたことのないものもたくさんありました。メニュー表に、それぞれのお茶について丁寧に説明がされていたので、きっとオーナーさんのこだわりがこめられているのだと思います。
食事メニューはそこまで多くないのですが、カレーがあったり、ワッフル、スコーンなどのおやつがいくつかありました。250円のスコーンにはヨーグルトを付けて食べると、甘さとみずみずしさが加わって美味しかったです。良いおやつですね。

店内にはネコもいました(名前はモーモー)

ヒツジの毛がたくさん(一部を見せてもらいました)
そして、ひつじカフェという名の通り、店にはヒツジの毛がたくさん置いてありました。
気になったので聞いてみると、信州大学からのもらいものだったり、海外産のものだったり、質も色もいろいろ。店のオーナー様が、羊毛を使ってマフラーを作ったり、スリッパの綿として使ったりしているそうです。店にはミシンも見え、編み物や洋裁などを行なっている様子もうかがえました。
さすがにヒツジはいませんが、かなり隠れ家感のある「ひつじカフェ」。オーナーの女性も気さくな方でしたし、アパートの中に侵入するワクワクとドキドキをも味わうことができます。ぜひ、一度は行ってみてください。
ひつじカフェ - 滋野/カフェ [食べログ]