
飯綱町の山あいに、いいづなアップルミュージアムというところがあります。
1997年にオープンし、市町村合併があって三水アップルミュージアムから現在の名称に変更されたそうです。飯綱町は、信州の中でも特に良いリンゴが獲れる地域とされ、高級りんごの里として知られています。
そういった経緯もあって、このような博物館が建っているのですが、ココがなかなかの「斜め上感」を出しているのです。ちなみに公式サイトには以下のような記述が。
とことんりんごにこだわった館内は、文字どおり“りんごづくし”。いつも身近にあるからこそ気づかなかったりんごの魅力を、ゆっくり味あうようにご見学ください。
それでは、行ってみましょう。

このように展示スペースが広がっています

イギリスリンゴと飯綱町の関係について

リンゴの写真からその種類を当てるクイズパネル
入り口を入ると、しばらくはリンゴに関するお勉強コーナーがありました。飯綱町とリンゴの関係や、リンゴの種類、その他、リンゴの栄養に関する記述など。「アップルミュージアム」という名前から想像できる展示施設としては、とってもスタンダードなもの。

りんごの皮むき器も展示されていました
しかし、リンゴとは?的な展示はあっという間に終わり。
展示スペースの約3分の2を使って、ありとあらゆるリンゴが紹介されていました。

この辺から少し様子が変わってくる
たとえばこんなの。

エプソンカラリオのパンフレット(リンゴ有り)

雑誌の表紙(リンゴ有り)

なんかの店のチラシ(リンゴ有り)

テレホンカード(リンゴ有り)

国語の問題集(リンゴ有り)
そう。こんな風に、リンゴが描かれているものはなんでもかんでも展示している。
ここ、アップルミュージアムはそういう場所なのです。来てよかった。面白い試み。
聞けば、学芸員さんの意向でネットを駆使して集めたものなんだとか。肩の力を抜いて見られるので、ちょっと楽しいです。雑誌とかポスターとか、懐かしいものもあるので、そういうの眺めるのもいいかも。

リンゴ柄の衣類たち

置き物?

映画のポスターでしょうか
そして、「リンゴの絵」だけにこだわることなく、リンゴつながりでこんなものもありました。

椎名林檎さんのパネル

アップルの初代マッキントッシュ

ハイヒールリンゴさん

リンゴスター(懐かしいCM)

青森県の地図
ここまでくると、椎名林檎さんや、ハイヒールリンゴさんの写真はもう納得できるとして、青森県の地図を展示するって、いくつか飛び越えてますよね。確かに日本におけるリンゴの生産量は青森が1位なんでしょうけれど、そもそも飯綱町のリンゴが素晴らしいということでこのミュージアムがあるはずなのに。
リンゴの国として青森県への敬意が込められているのでしょうか。

途中、係の人が何か運んでた・・・すごい気になる・・・
とにかくリンゴだらけのアップルミュージアム。様々な展示がありますが、余計な説明が一切ありません。なので、ここから何かを感じ取ってくれと言わんばかりの情熱がヒシヒシと伝わってきます。
前半を除けばほとんどメッセージ性のないものばかり。無意味さも量があれば熱量になるんだなと感じました。いやーすごい。ここ好き。

これ、アンケート回収箱
アップルミュージアム - 飯綱町公式ホームページ